<日本シリーズ:ソフトバンク0-7DeNA>◇第5戦◇31日◇みずほペイペイドーム
ソフトバンクが追い詰められた。シリーズ2連勝からの3連敗。地元福岡に戻って自慢の打線がピタリと止まった。第3戦の初回に近藤の適時二塁打で1点を奪ってから26イニング連続無得点。打撃復調への起爆剤としてこの日は1番左翼で笹川を起用したものの、効果はなかった。対照的にDeNA打線は6回までに先発全員安打。得点効率こそ悪かったが、3番牧にも1発が飛び出し、主軸も乗ってきた。ホークスは押されっぱなしの展開。王手をかけられシリーズの流れは完全にDeNAに傾斜した。
徳俵に足をかけてしまった小久保ホークスだが、消沈するわけにはいかない。背水の陣には違いないが、苦しい戦いはシリーズばかりではない。5月末に柳田が右太もも裏の肉離れで長期離脱を余儀なくされた。チームにとっては主砲を欠く大ピンチ。小久保監督はナインを集めて言った。「開き直りと投げやりは違んだ」。しっかりと努力した人間は開き直ることができるが、そうでない人間は投げやりに物事に対してしまう-。プロフェッショナルとしての心構えを説いてチームを鼓舞。91勝を挙げて4年ぶりにリーグ制覇した。
王者の意地もあろう。本拠地みずほペイペイドームでの大声援を受けながら、屈辱の3連敗。鷹党の前で誓った必勝もかなわなかったが、まだ終わったわけではない。敵地・横浜に再び乗り込んで連勝。逆転制覇へ意気消沈は禁物だ。
王会長も気持ちを切り替えるように言った。「この3試合ともこちらのペースに持ち込めなかったよね。でも、勝てなきゃ終わりだからね。(横浜での2試合は)今年最後の試合だと思って頑張ろう」。ホークスナインに強く響いてもらいたい。【佐竹英二】




