オリックスのドラフト1位麦谷祐介外野手(22=富士大)のプロ初打席は開幕から5戦目の3日ロッテ戦(ZOZOマリン)だった。「9番中堅」でプロ初スタメン。2回に1死満塁で二ゴロ、4回は2死一、二塁で空振り三振と好機で凡退した中、0-0の6回2死二塁から右中間を破る適時三塁打。初安打&初打点に塁上で何度も右拳を突き上げた。

デビューは開幕戦の3月28日楽天戦(京セラドーム大阪)。最終回に代走で出場し、サヨナラのホームに生還。先輩たちからの歓喜のウオーターシャワーを浴びた。2戦目も代走での出場。初打席を迎えるまでの4試合はベンチで声を出し、途中出場に備えて準備していた。「間が空いているから打てないという選手は今後活躍できないと思う。空いた期間もいい準備ができたと言えるような打席にしたかった」。集中力を切らすことなく、最善の準備を行ってきた。

ルーキーとして大切にしていることは「元気」と「気遣い」。率先して試合前の声出しを担う。チームが勝てば声出し係は継続ルール。3月30日には寮から球場までの車内で聞いた「ゴッホの誕生日」という話題を取り入れる“準備力”を発揮。4日の今季初のエスコンフィールドでの1戦では「熱い打線でぽかぽかに」と笑いを誘い、チームも9安打を放った。

大学時代はあまりやってこなかったという声出し。それでも担当すれば4連勝。さらに地元仙台に凱旋(がいせん)した11日楽天戦でも「僕の地元にみなさんようこそ!」と盛り上げ、引き分けを挟み2連敗中だったチームは勝利。すっかり「持ってる男」のイメージが定着した。先輩たちにかわいがられ、勢いづける存在になる。【オリックス担当 村松万里子】