今季初の4連敗か。こういうときこそ「そんなん負けるよ、何言うてんの。相手もあることやのに」と言ってほしい気もするが、さすがにそうもいかない様子だ。
指揮官・岡田彰布は2試合続けて、いわゆる「囲み取材」を行わず、バスまでの通路で渋い表情を見せただけだった。
DeNAの左腕・東克樹に抑え込まれ、単打5本の完封負け。前日の今永昇太に続き、2試合連続でひねられた形だ。ビーズリーが先発した前日はともかく、この日は伊藤将司が7回2失点の好投を見せたものの打線が援護できなかった。
4連敗に加え、横浜スタジアムで勝てない状況も続く。はっきり言って嫌なムードではある。もっとも、この3連戦の“ノルマ”は最初から「1勝」だった。
「ガーンと圧倒する必要はない」と言った岡田は同時に「横浜でひとつ勝っとかなあかん。あんまり何連敗、何連敗言われるのも嫌やし」とも発言している。打線は低調。そこでチームにプレッシャーをかけない意味もあるだろうし、勝負どころはまだ先と見る考えもあるからだ。
だからこそ「ひとつ勝て」指令なのだが連敗でノルマ達成には25日がラストチャンスになった。ここで勝つと負けるとでは大きく違う。大リーグから来た大物投手をどう攻略できるかはポイントだろう。
「今永、東と向こうの投手がこっちの打線を上回ったってことやね。それでバウアーか。でも相手がいいから負けましたじゃあかんからね。1、2番が出て、揺さぶりをかけていかないかん。こっちが先攻だし、先制点を取って主導権を奪わないとね」
岡田をサポートするヘッドコーチ・平田勝男はそう話した。この試合では反対にDeNAにそこをやられた形だ。1回、1死二塁から関根大気に三盗を決められた。正直言って誰もが虚をつかれた感じだ。
これは相手のチーフ打撃コーチで「広島3連覇」時代にも首脳陣だった石井琢朗がスキがあれば狙ってくる作戦でもある。この回結果的に1失点だったが得点以上に試合の流れを持っていかれたように感じるのは否定できない。
いずれにせよシーズンはまだ半分以上残っている。現状、阪神は貯金「12」。12球団トップに変わりはないのだ。当然、波はあるが悲観する必要もないはず。まず、ここは大物打ちで嫌な流れを止めたい。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)




