「そら負けるよ、そんなん」。前監督・岡田彰布(現オーナー付顧問)なら、そう言う敗戦かもしれない。もちろん指揮官・藤川球児はそんな言い方はしないけれど「また、明日からですね、はい」と終始、多くを語る気配はなかった。

例えば先発デュプランティエが7回、度会隆輝に与えた四球が痛かったのでないか、森下翔太の左翼守備に慣れていない部分が出たのではないか、などと細かく見ればいろいろ要素はある敗戦とは思う。

3試合で3得点というのも苦しい。外国人歓迎、大阪万博記念でもないだろうがDeNAの先発は3試合連続で外国人投手だった。バウアーに始まり、ケイ、ジャクソン。DeNA担当によれば、3人が続けて投げてくるのは初という。

このローテにより、3試合で計3点に抑えているので敵将・三浦大輔にすれば成功のはず。3試合の得点数も阪神から見て「3-5」と負けている。だが結果は阪神の2勝1敗。長いシーズンを考えれば勝ち越しは大きい。この試合も負けたもののデュプランティエが来日最多の7回を投げ切り、勝ちパターンのブルペン陣を温存できたのはよかった部分だろう。

そして、30日からは1つの節目である交流戦前ラスト、開幕カード以来となるマツダスタジアムでの広島戦だ。ここまで広島戦は5勝4敗と1つだけ貯金をつくっている。1・5ゲーム差につける広島なので、阪神が3連敗すれば首位から陥落する計算。まずは1つ、勝ちたいところだ。

その30日は村上頌樹と広島・森下暢仁の今季4度目の対戦だ。過去3試合は1勝1敗と五分。試合の結果は1勝2敗と負け越している。マツダスタジアムで1勝、甲子園で2敗。ここは敵地に強い今季の特徴を発揮し、取りたい。

もちろん村上もこのゲームの重要さは分かっている。「どのカードも頭を取れば楽に進むと思うんで、まず1勝できるように、勝ち越して交流戦に入れるようにしたいなと思っています」。そう話し、エースの気合を入れている。

6月3日スタート、交流戦最初の相手は虎党になじみ深い指揮官・新庄剛志が率いる日本ハムだ。うまく運べば両リーグ「首位対決」での交流戦突入となる。広島監督はこれも虎党がよく知る新井貴浩。虎党は2カード連続で楽しめる形だが、もちろん、勝利あってのことである。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)