高校野球特集第3回は、プロ野球関係者を家族に持つ球児たちを、主にリストアップする。

 元ロッテ外野手、岡部明一氏(52)の長男拳門(けんと=3年)は早稲田摂陵(大阪)で「1番」を背負う。早大硬式野球部出身の神谷雄毅監督(30)の方針で、エースは早大同様に右は11番の福永孝太朗(同)で左は18番の山田涼太(同)。昨秋内野手から転向の岡部は2人を追う立場だが「練習は背番号1にふさわしい努力家です」と神谷監督。走り込みで右足薬指を疲労骨折したほどの奮闘を認める。プロ22本塁打の父譲りの長打力、強肩の好素材で成長途上。「父からは最後まであきらめるなと教えられた」と不屈の闘志で夏の出番を待つ。