法政が逃げ切り、3回戦に駒を進めた。1-1の3回、無死一塁から3連打で勝ち越し。さらに満塁とすると、5番町田祐太内野手(2年)の犠飛と7番小松陽真投手(3年)の中前適時打で合計4点を奪った。

 エースの小松は8回に2点を失ったが、5安打6三振で112球で完投。「調子は良くなかったけど、勝ててホッとした」と汗をぬぐった。

 ヤクルト真中監督の長男・丈(たける)外野手(3年)は一塁コーチャーで奮闘。春は記録員でベンチ入りも、最後の夏に入学後初の背番号20をつかんだ。試合前、自宅で父から「大きい声援、頑張れよ」と声をかけられたといい、大声での指示や伝令で勝利に貢献。「帰ったら『いっぱい声を出して初戦突破したよ』と報告します」と笑顔だった。