4季連続甲子園出場を目指す龍谷大平安の新戦力が躍動した。今センバツ出場メンバーから外れた小川晃太朗左翼手(2年)と久保田悠二塁手(2年)の1、2番コンビと、1年生で7番を打った岡田悠希右翼手の活躍が光った。

 原田英彦監督(55)は「小川と久保田は力で奪った1、2番です」と期待をかける。2番久保田は1回1死から先制の口火となる中前打。1番小川は2回2死三塁で左前へ適時打を放ち、四球で出塁し三進していた岡田を迎え入れた。

 プロ注目の左腕、高橋奎二(3年)を軸に、14年センバツ優勝に次ぐ頂点をうかがう。だが、昨夏と今春は甲子園初戦敗退。それだけに新1、2番の意識は高い。この試合はそれぞれ打撃で得点にからんだが「2人でチャンスを広げ、足も使って攻めていく形がとれなかった」と口をそろえ反省は忘れなかった。

 1年生の岡田は1安打1四球1三振。「去年春の優勝を見て格好いいと思い」龍谷大平安へ進んだという。岡田も頭の中に甲子園大会優勝がある。

 先発登板した市岡奏馬(2年)は6回無失点で、5連続を含む10奪三振。原田監督は投手の「ローテーションは決めてあります」と、まずは京都大会突破の青写真を描く。台風11号の雨の影響が残った試合前から、7回コールド発進後は青空が広がった。【宇佐見英治】