稚内大谷が21世紀枠で13年センバツに出場し1勝を挙げた遠軽に15安打の猛攻で打ち勝ち、5年ぶりの初戦突破を果たした。

 1回2死三塁、4番遠藤暉世己(えんどう・きせき)一塁手(2年)の2ランで先制。序盤で試合の主導権をがっちり握り、5回までにチームで10安打を重ねて5得点。2点を献上はしたが、1度もリードを許すことはなかった。

 昨年4月に就任した本間敬三監督(31)にとっては道大会初勝利。「思っていた以上に打ってくれた。うれしいです」と感極まり、声を詰まらせていた。

 北海道内全10地区で唯一、春夏通じて甲子園出場のない名寄地区。日本最北の地から同地区の悲願達成を目指す。