駒大高の庄司有輝投手(3年)が、超スローボールで強力打線に挑んだ。

 0-3とされた3回2死から2番手で登板。右上手から山なりのボールで連続ストライクを奪うと、会場はどよめいた。3球目は本来の横手から直球を投げたが、4球目は超遅球で遊飛に打ち取った。

 4回は全12球のうち11球で無失点に抑えたが、5回に四死球と失策などが絡んで5失点で降板。1回2/3で投じた37球のうち33球が超スローボールで、被安打は2本だけだった。大会直前に“隠し球”を習得した庄司は「普通に戦っても勝てる相手じゃないので、ストライクが入るように練習した。甘く入ったところを打たれてしまった」と悔しがった。