全国でも類を見ない、いきなりの“事実上の決勝戦”だ。昨夏王者で大阪大会初の4連覇を目指す大阪桐蔭と、昨年センバツ準優勝で3季ぶりの甲子園出場を狙う履正社が、初戦の2回戦で激突した。

 履正社にとって早過ぎる夏の終わりだった。あいさつを終え、ベンチ裏に引き揚げると、ナインが声を上げて泣いた。甲子園に行くためには倒さなければならない相手に、今年もその道をさえぎられた。この日が初戦だったことが悲劇だった。

 最後の打者になった主将の西村卓浩外野手(3年)は「全員ベストの状態で試合に臨んだが、力負けです。みんな僕に付いてきてくれて感謝です」とうつむいた。

 先発した2年生左腕・寺島成輝は「3年生の最後の夏を終わらせてしまって、本当に申し訳ないです。(大阪)桐蔭には来年必ずリベンジします」と力を込めた。味方の失策で失点を許すなど、不運な面もあったが、この日最速145キロをマークし、強力打線相手に完投。その思いは先輩たちにも十分伝わった。岡田龍生監督(54)は「チャンスで1本出せるか、出せないかの差が出ました。でも、今年のチームはよくここまで、やってこれた」とナインの頑張りを褒めていた。