今夏限りでの勇退を表明している渡辺元智監督(70)率いる横浜が、第1シードの強敵・相模原を3-0で破り16強入りした。

 2回に2点を先制。5回にに二塁打2本で1点を加え3点。これを2年生エース藤平尚真投手が4安打完封の力投で守り抜いた。

 渡辺監督は開口一番「疲れました」と苦笑い。藤平について「1年生の時から注目のピッチャー。今日はていねいに投げた。(好投は)大きいですよ。これだけの大勢のお客さんの中で完封した。大変な力になってくれるでしょう」と喜んだ。

 4試合連続コールド勝ちとはいかなかったが、4試合連続の完封勝利。「間違いなく力は付いてきている」と手応えは十分だ。

 この日は、早朝からファンが詰め掛けた。切符を求める長蛇の列ができ、午前10時過ぎには内野席は満員。10時23分に外野席を開放した。それでもファンが押し寄せ、球場に入りきらないため試合開始を当初の11時から10分遅らせたほどだった。そして12時半に満員札止め。1万6000人の大観衆の中で横浜が強さを見せた。