昨秋の神奈川県大会を制した平塚学園が「イナズマ打線」で3試合連続コールド勝ちだ。同校に在籍したSMAP中居正広(42)にあやかって、今夏から初めてSMAPのヒット曲を応援歌に採用した。八木崇文監督(36)は「中居先輩の力を借りたい」と、17年ぶり甲子園へ気合十分だ。

 アップテンポの曲を部員全員で選曲した。初回1死一、三塁で4番倉岡生来(いぐる)外野手(3年)の内野ゴロの間に1点を先制すると「オリジナルスマイル」がスタンドに響き渡った。2回1死一、三塁のチャンスでは、チームカラーの青にちなんで「青いイナズマ」だ。応えるように一場裕也内野手(3年)がスクイズを成功させた。3回には打者一巡の猛攻で6点を奪い、結局12安打10得点の6回コールドで16強入りを決めた。

 名曲「世界に一つだけの花」は、♪NO・1にならなくてもいい♪という歌詞が、頂点を目指すナインの気持ちに合わないため、あえて外した。昨秋の関東大会で8強入りしたが、惜しくもセンバツを逃している。今夏に懸ける執念が選曲にもにじみ出ていた。

 メンバーで唯一、個人応援歌にもSMAPを採用したのは4番倉岡だ。「『Dear WOMAN』は気持ちが上がるし、おかげで打率も上がりました」と笑顔で話した。ソフトバンク柳田をほうふつとさせるようなフルスイングで今大会3試合で11打数8安打、打率7割2分7厘と絶好調。この日も応援歌が流れると、3回には右中間を破る二塁打、6回には中前打で出塁し、コールドを決めるホームを踏んだ。

 次は第3シードの横浜創学館に挑む。八木監督は「まだまだここから。1戦ずつ戦っていきたい」と引き締めた。「NO・1」の吉報を中居先輩に届けるつもりだ。【青木沙耶香】