履正社を破った初戦から、中１日で大阪桐蔭が東に５回コールド勝ちし、４回戦に進んだ。センバツ４強メンバーで夏は４番に座る吉沢一翔（かずと）内野手（２年）が４打数３安打で、チーム最多の４打点をたたき出した。履正社戦からの通算成績は６打数４安打、６割６分７厘。「チャンスで、初球からバットを振れたのは良かった」と３回に９点目を刻んだ適時打を喜び、９－１の５回２死二塁は「コールドを狙って行きました」と左翼線へ適時二塁打を放った。

　大物ＯＢが打撃の手本。西武森の「コンパクトなフルスイングで野手の間を抜く打撃と（日本ハム）中田さんの（カウントで）追い込まれてから打撃を変えられる技術が参考」と明かした。学校の過去の春１度、夏４度の甲子園優勝に、不動の２年生４番はいない。「チャンスでは打点を意識する」という勝負強い２年生が常勝ＴＯＩＮの歴史を変えるか。【堀まどか】