今夏で勇退する渡辺元智監督(70)率いる横浜が、執念の逆転勝ちで横浜隼人を破り、4強入りを決めた。

 渡辺監督への思いを選手が体現した。3点ビハインドの8回、戸堀敦矢内野手(2年)の2ランで1点差に迫ると、石川達也投手(2年)が初球スクイズを決め同点とした。9回には増田珠(しゅう)外野手(1年)が2死二塁から右中間へ適時三塁打を放って勝ち越した。

 渡辺監督は「負けることは考えなかった。増田はセンスのある子なので、あの場面も思うようにやらせた。勝ってかぶとの緒を締めなければならないが、若いチームだし、この勢いは大事にしたい」と激闘を振り返った。