夏の甲子園3度出場の伝統校、双葉が最後の夏を初戦敗退した。

 部員はマネジャーを1人含めて3年生3人。相馬農、新地と3校の連合チームで挑み、6回まで0-1と互角に渡り合ったが、終盤に突き放された。

 先発マスクをかぶった松本瑠二(3年)は、9回に二塁走者となり、捕手の捕球ミスを見て三塁を狙ったがタッチアウトとなって試合終了。「自分で最後になってしまったが、全力でやれた」と悔いはなかった。及川彰大外野手(3年)は、9回に代打で登場して四球を選んだ。「ボールが良く見えていた。高校野球が終わって複雑な気持ちです」と、揺れる思いを吐露した。

 双葉は東日本大震災による福島第1原発事故の影響から、17年3月限りでの休校が決まっている。ふたば未来学園高の開校に伴い、15年より新入生の募集を停止している。夏の甲子園には73、80、94年に出場。2勝を挙げている。