しょっぱい表情は禁止です。塩釜がシード校の富谷に競り勝った。

 4回1死満塁から瀬戸孟内野手(3年)が左前へ2点適時打を放ち、先制。その後も加点し、先発の中山剛志投手(3年)が9回8安打2失点6奪三振の好投で逃げ切った。

 9回2死一塁、試合終了まであと1人のところでタイムをかけてマウンドに内野陣が集合。笑顔で会話し、胸をたたいて気持ちを落ち着かせた。一塁手の瀬戸は「いい顔をしてやっていこう。しょっぱい顔をするなと。胸をたたいたのはキャプテンの大山が突然言い出したんで(笑い)。でも気持ちが入った」と振り返る。

 勝利の後は歌人・俵万智が作詞した校歌を熱唱。「大切な塩をつくる 美しい海のまち ここに集まりともに流そう 青春の塩」という歌詞を高らかに歌い上げた。ちなみに野球部にとって青春の塩とは「1人1人が勝ちに向かって工夫しながら、自分たちのスタイルをつくる。それに流した汗です」(大山隼祐主将)と話した。