プロ注目の左腕、江陵・古谷優人(3年)が自己最速を4キロ上回る154キロを2度マークし、チームを初の8強進出に導いた。

 初回からエンジン全開だった。1回1死、旭川西の2番高松賢太郎遊撃手(3年)に対して投じた3球目。旭川スタルヒンの電光掲示板に154キロと表示され、球場のざわめきを誘った。同打者に対し、続く7球目でも再び記録。この日150キロ台は8度計測され「ブルペンに入った時から球がいっているなと思っていた。今季で一番いい状態で投げられた」と、好調をアピール。5回2死まで無安打投球。5安打12奪三振1失点での完投勝利を挙げた。

 北北海道大会初勝利からの8強進出。154キロ左腕は「甲子園が目標なので、集中して勝ちたい」と、連戦となる18日の準々決勝、釧路工戦を見据えていた。