強豪帝京が、4強入りを前に延長10回の末、サヨナラ負けした。

 3-3で迎えたこの回、失策と四球で1死一、二塁のピンチを招き、東海大高輪台の代打木村淳平外野手(3年)にサヨナラ打を浴びた。

 東海大高輪台に初回から先手を許す苦しい展開。それでも、7回に田中麟太郎捕手(3年)が2試合連続本塁打となる同点2ラン。その裏、併殺崩れの間に1点を失うと、9回には田中悠我遊撃手(2年)がソロ本塁打を放ち、延長戦に持ち込んでいた。

 前田三夫監督(68)は「選手はよく粘りました。粘りの野球はできたんじゃないか。ただ10回の失策と四球でわかるように、このチームにあった雑な部分が出てしまった」と振り返った。

 夏の甲子園で2度の優勝を誇る強豪も、昨年に続く準々決勝敗退となった。