東亜学園が6点差を追う9回、2死から一気に9点を奪う大逆転勝利を挙げ、4強入りを決めた。

 この回、先頭の4番土岐大聖遊撃手(3年)が二塁打して出塁した。あっさり2死を数えるが、代打の上西拓真(3年)が左前打して1点。ここから大反撃が始まる。二塁打、四球、四球と続き、押し出しで2点目。2番の御代川弘哉(3年)の打球が右前に落ち、3、4点目が入り、2点に詰め寄る。

 3番橋本翔琉(2年)が中前に落ちる二塁打として、とうとう1点差に。ここでこの回2打席目となる土岐が右中間に二塁打を放ち2者をかえし、ついに8-7と逆転に成功。なおも友田祥平(3年)が2ランで続き、10-7として勝負を決定づけた。

 武田朝彦監督(39)は「我慢、粘りが身上ですが正直びっくりしています」と話し、驚きを隠せなかった。