大阪桐蔭が序盤の劣勢をはね返し、ベスト4を決めた。

 初回に先発・柿木蓮投手(2年)が連打と四球から4点を失う苦しい展開。それでも大阪桐蔭は動じない。直後の1死一、三塁、4番山本ダンテ武蔵外野手(3年)と5番山田健太内野手(3年)の連打ですぐさま1点差に。2回に1点追加し追いついた。

 6回に一挙3点を奪われ4-7と勝ち越された後も、直後に山田の満塁本塁打を含む、8安打8得点で逆転した。終わってみれば21安打15得点。西谷浩一監督(47)は「エースを出していないので相手も『よし、行ったろう』と来る。こういう野球をしないといけない日もある。自業自得の苦しい試合でした」と振り返った。

 29日の準決勝の相手は履正社に決まった。今春のセンバツ決勝で対戦し、勝利した相手。今夏初本塁打で勝利に貢献した山田は「去年の秋(の府大会)に負けているんで、その気持ちを忘れずに戦いたい」。いよいよ再戦の時がやってきた。