【宮城:東北-仙台育英】 東北は2年連続23度目、仙台育英は2年ぶり26度目の甲子園を目指す。両チームは今春の東北大会準決勝で激突し、仙台育英が2点ビハインドの9回に逆転サヨナラ勝ちしている。

 東北は2年生左腕2枚が立ちはだかる。182センチ、80キロの大型エース葛岡仁と「2代目メガネッシュ」こと古川原将真の2枚看板だ。打線のキーマンは6番植木利久内野手(3年)か。今大会2本塁打に加え、準々決勝の石巻工では同点の9回に決勝打を放っている。

 昨秋、今春とも東北大会を制している仙台育英は主将のリードオフマン西巻賢二内野手(3年)と、エース左腕長谷川拓帆(3年)が投打の柱。3番山田利輝外野手(3年)も今大会2本塁打と好調だ。5番杉山拓海外野手(3年)の父賢人氏(48=台湾ラミゴコーチ)は、かつて西武などでプレーした左腕で、93年にはパ・リーグ新人王に輝いた。丸顔から「アンパンマン」と呼ばれて親しまれた。30日の準決勝では1点リードの9回に東陵に追いつかれ、15回引き分け。翌31日の再試合で勝ち上がった。連戦になったが、再試合を含む2戦とも継投でしのいだ分、投手陣にはまだ余力がありそう。