第90回の記念大会となるセンバツ高校野球(3月23日から13日間、甲子園球場)の選考委員会が26日、大阪市内で行われ、出場36校が決まった。

 ▽21世紀枠(3校) 9地区の候補校を東日本と西日本に分け、まず2校を選出。地域への貢献度と密着度から由利工(東北地区、秋田)と伊万里(九州地区、佐賀)が選出された。3校目は白熱した議論の末、文武両道の観点から膳所(近畿地区、滋賀)が選ばれた。センバツ出場は59年ぶり(4回目)の古豪が復活出場となる。補欠校は金津(北信越地区、福井)と高知追手前(四国地区、高知)

 ▽北海道(1校) 昨秋北海道大会の決勝を戦った駒大苫小牧と旭川実を中心に選考され、優勝した駒大苫小牧が順当に選ばれた。旭川実は補欠校。

 ▽東北(3校) 昨秋東北大会決勝を戦い、優勝した聖光学院(福島)と準優勝の花巻東(岩手)がすんなり選ばれた。3校目はベスト4で敗退の2校が比較され、花巻東に4-6と善戦した日大山形(山形)が聖光学院に2-16と大敗した能代松陽(秋田)を上回った。能代松陽と酒田南(山形)が補欠校。

 ▽東京・関東(6校) 東京は昨秋東京大会を制した日大三がすんなり選ばれた。決勝で敗れた佼成学園が補欠校。

 関東は昨秋の関東大会を制した中央学院(千葉)をはじめ、準優勝の明秀日立(茨城)、東海大相模、慶応(ともに神奈川)と4強が順当に選出。残る1校は8強敗退の中でも善戦した2校と東京の佼成学園が比較され、国学院栃木(栃木)が高崎健康福祉大高崎(群馬)を投手力と堅実な試合運びの観点から上回った。高崎健康福祉大高崎と霞ヶ浦(茨城)が補欠校。

 ▽東海(3校) 昨秋の東海大会を制した静岡(静岡)と1点差で準優勝の東邦(愛知)が選出。3校目は準決勝で東邦に9-10と善戦し、安定した投手力と勝負強い打力を買われた三重(三重)が選ばれた。補欠校は中京学院大中京(岐阜)と常葉大菊川(静岡)。

 ▽北信越(3校) 昨秋の北信越大会決勝で10-0と大勝した日本航空石川(石川)が選ばれ、敗れた星稜(石川)も選出。3校目は「総合力で上回る」評価で富山商(富山)が選ばれた。補欠校は北越(新潟)と富山国際大付(富山)。

 ▽近畿(6校) 昨秋近畿大会を制した大阪桐蔭(大阪)をはじめ、準優勝の智弁和歌山(和歌山)、乙訓(京都)、近江(滋賀)の4強が順当に選ばれた。5、6校目は接戦での勝負強さが買われた彦根東(滋賀)、伝統的な攻守の粘り強さを評価された智弁学園(奈良)。補欠校は初戦敗退も地域性から兵庫1位の明石商、さらに近年の実績も加味された履正社(大阪)となった。

 ▽中国(3校) 昨秋の中国大会を制したおかやま山陽(岡山)と準優勝の下関国際(山口)が順当に選ばれ、3校目は準決勝敗退の広島勢、瀬戸内と尾道の比較で、優勝したおかやま山陽に善戦した瀬戸内が選ばれた。補欠校は尾道と鳥取商(鳥取)。

 ▽四国(3校+明治神宮枠1校) 昨秋の明治神宮大会を制した明徳義塾(高知)に四国大会決勝で1-2と善戦した英明(香川)が選ばれ、3校目は準決勝で明徳義塾に善戦の松山聖陵(愛媛)。4校目は同じ4強敗退の高松商(香川)ではなく、準々決勝で英明に善戦した高知(高知)が選ばれた。高松商と生光学園(徳島)が補欠校。

 ▽九州(4校) 昨秋の九州大会で優勝した創成館(長崎)と準優勝の富島(宮崎)をはじめ、4強の延岡学園(宮崎)と東筑(福岡)が順当に選ばれた。明豊(大分)と沖縄尚学(沖縄)が補欠校。

 組み合わせ抽選は、3月16日に行われる。