第90回記念選抜高校野球大会(23日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が16日、大阪市内で行われた。

 相手主砲を力でねじ伏せる。明秀学園日立・細川拓哉投手(3年)が、昨秋の中国大会で1試合4発を放った瀬戸内・門叶直己外野手(3年)との真っ向勝負を宣言した。DeNA細川成也外野手(19)を兄に持つ最速144キロ右腕は「自信のある真っすぐで勝負したいです。内角をしっかり攻めていきたいです」と意気込んだ。

 光星学院(現八戸学院光星)の監督時代に巨人坂本勇、阪神北條らを育てた金沢成奉監督(51)は、スラッガー封じのポイントに攻めの姿勢を挙げた。「逃げないこと。多少、打たれてもいいくらいの覚悟で攻めていく」と宣言。細川も「気持ちでは絶対に負けないように。気持ちがボールに乗り移れば、抑えられると思います」と話した。

 この冬は食事とウエートトレの成果で体重は約6キロ増の80キロに増えた。対外試合解禁以降、2試合に登板したが、球威アップを実感。中部商には7回8失点と打ち込まれたが、カーブも有効に使ったKBC学園戦は6回無失点、8奪三振と好投した。この日は大阪府内の室内練習場で練習し、ブルペンで投球。1球1球フォームを確認しながら、投げ込んだ。【久保賢吾】