部員11人の下田高南伊豆分校が、昨年王者の藤枝明誠に3-5と善戦した。1-2の6回表2死二塁。斎藤聖馬(2年)の中前打で、兄源暉主将(3年)が生還し、同点にした。さらに松本敦也(2年)の右越え適時三塁打で勝ち越しに成功。その裏に逆転2ランを浴びて力尽きたが、一時は大金星を予感させた。

 ここ数年は部員不足で、今大会の選手登録は9人だったが、前日に2人が追加登録。その状況下、7回表に斎藤源主将が左足をけいれんさせて交代したが、「全員が主役」の合言葉を胸に最後まで戦い抜いた。この展開には、鈴木将矢監督(24)も「ここまでやってくれるとは思わなかった。ビックリしています」と驚くばかりだった。

 結果、8年ぶりの夏1勝には届かなかったが、今後への光は差した。新チームに、8回9安打5失点と力投した左腕の野中竜馬(2年)ら8人が残るからだ。「チームがすごくまとまっていた。この雰囲気を続けていけば、来年は勝てると思います」と松本。この一戦は、しっかりと後輩の胸に刻まれた。【前田和哉】