プロ注目右腕、朝倉のエース小江(おえ)光樹投手(3年)は、ほろ苦い最後の夏初戦となった。今年6月にマークした最速148キロの直球を武器とするエースで、ネット裏にはプロ5球団のスカウトが見守ったが、2安打8四死球の乱調で5失点(自責2)。4回途中で降板した。「緊張から力んでしまいました。自分の投球ができなかった」と唇をかみしめた。

 打線が毎回の17安打で14得点と爆発し、チームは快勝した。この日の最速も146キロに止まり「打撃に影響が出るかと思ったが、自分だけでなくチーム全体で勝てたのがうれしい。次は直球で手も足も出ない投球をしたい」と次戦でのリベンジを誓った。