部員の不祥事による対外試合禁止処分を受けていた古豪小倉が、夏初戦で5回コールド発進した。

 3-0で迎えた4回に5点を挙げると、5回にも4得点で勝負を決めた。

 先発のプロ注目の最速147キロ右腕、河浦圭佑投手(3年)は「緊張はなかったが、球が高めにうわずってしまった。前に体重が乗らなかった」。牧村浩二監督(61)も「本調子ではなかったが、3回からは落ち着いてくれた。初戦はこんなものでしょう」と評価した。

 1カ月間の処分期間、清掃などの奉仕活動で「精神的にも強くなった」(牧村監督)という小倉ナイン。今春の県王者が、今夏のメモリアル100回大会で1956年(昭31)以来、62年ぶりの甲子園を目指し、スタートを切った。