昌平が準決勝で敗れた。2回戦で春日部共栄を破るなど、自慢の強打で勝ち進んでいたが、力尽きた。

 先発の最速140キロ左腕・米山魁乙投手(2年)がアクシデントに見舞われた。1-1で迎えた3回裏の攻撃。送りバントを試みた米山の胸元に投球が来て、バットに当たった投球がそのまま左手人さし指を直撃。交代し、試合中は病院で治療を受けた。

 死球ではなかったとはいえ、試合後は上尾の木村歩夢投手(3年)から謝罪を受け、米山は「大丈夫です。絶対に勝ってください」とエールを送った。

 米山は「その前に満塁で失点し、相手を勢いづかせたのがだめでした」と反省した。この夏は2年生の米山を目当てに球場に訪れるプロ野球スカウトも多く、来年のドラフト候補に名を連ねる可能性は高い。「来年の夏には150キロを投げられるようになりたいですが、打たれない投手になるのが1番の目標です」と成長を誓っていた。