中越(新潟)が投打がかみ合った試合ぶりで2年ぶり11度目の甲子園出場を決めた。エース山本雅樹投手(3年)が6安打1失点で前日23日の準決勝・新潟産大付戦に続く完投勝ち。「ボールが走っていなかった」と言うが、低めにスライダーを集めて無四球の11奪三振。安定したマウンドさばきを見せた。

 打線は3回表1死三塁から3番坂井翔太遊撃手(3年)の左犠飛で先制すると、その後も四球に2安打を絡めて計3点。6回に2点、8、9回に追加点を挙げて新発田を圧倒した。昨年の準優勝メンバーが6人残る。捕手の小鷹葵主将(3年)は「この優勝のために1年間頑張ってきた」と声を詰まらせた。

 ◆中越 1905年(明38)創立の私立校。生徒数は1056人(女子487人)。野球部創部は1956年(昭31)で部員は94人(マネジャー6人)。甲子園出場は夏11度。主なOBは元阪急今井雄太郎、元広島今井啓介、ソフトバンク渡辺雄大、Bリーグ島根の佐藤公威ら。所在地は新潟県長岡市新保町1371の1。八田元史校長。

◆Vへの足跡◆

2回戦7―6三条

3回戦9―1長岡商

4回戦15―8五泉

準々決勝12―4長岡大手

準決勝3―2新潟産大付

決勝10―1新発田