3年連続県大会準Vに泣いてきた明石商が、夏初出場を決めた。3-3で迎えた6回1死三塁のピンチで、狭間善徳監督(54)は「どこで継投するかが勝負だと思っていた」と先発の加田悠真投手(3年)から福谷航太投手(3年)に継投。采配が当たり、福谷は後続を断って切り抜けるばかりか、9回まで2安打無失点に抑える好投。打線も勝ち越しに成功し、悲願の初優勝に輝いた。

 07年の監督就任後、初めて夏を制した狭間監督は「1回戦で敗退していたチームがここまで来られた。うれしい」と就任11年間を感慨深く振り返った。

 ◆明石商 1953年(昭28)に市立校として創立。生徒数は829人(女子420人)。野球部も創立と同時に創部され、部員129人。今春の兵庫県大会で優勝。甲子園出場は春1度、夏は初めての出場となった。主な卒業生は車いすテニスの上地結衣。所在地は明石市魚住町長坂寺1250。楠田俊夫校長。

◆Vへの足跡◆

2回戦5-0西脇

3回戦7-0高砂

4回戦6-1姫路南

準々決勝5-2洲本

準決勝4-3小野

決勝6-3姫路工