2年連続27度目出場の仙台育英(宮城)が6日、大阪・柏原市内で練習を行った。

 12日の初戦2回戦で激突する浦和学院(南埼玉)を意識して、左打者8人を並べて紅白戦を行った。須江航監督(35)は「去年の秋の試合から分析しています」とキッパリ。浦和学院の計30盗塁は今大会トップ。対策すべき選手として「2番ですね」と矢野壱晟内野手(3年)の名前を出した。

 今年の仙台育英の最大の特長は捕手3人体制だ。強肩の我妻空(3年)が先発し、安定感のある鈴木悠朔(3年)につなぐ。最後は昨年の甲子園を経験している主将の阿部大夢(3年)が締める。浦和学院の出足を防ぐには先発予定の我妻の強肩にかかってくる。

 座って投げても余裕で二塁に届くチーム一の強肩・我妻が浦和学院に立ちはだかる。紅白戦では、あまりに肩が強すぎて誰も走ってこなくなったぐらいだ。「自分の持ち味を出せる展開。走者が出ても自分に任せてもられば大丈夫。打者に集中してほしい」と胸を張った。