甲子園大会で史上初となるタイブレークが行われた。ナイター照明に明かりがともった第4試合。佐久長聖(長野)-旭川大高(北北海道)は延長12回でも勝負がつかず、延長13回から無死一、二塁で始まるタイブレークに突入した。延長14回、佐久長聖は上田勇斗内野手(3年)の二ゴロの間に1点を奪い、これが歴史的な決勝点となり、5-4で勝った。

 ◆タイブレーク 試合の早期決着を目指し、延長戦で人為的に走者を置く特別ルール。高校野球では最初に春秋の地方大会などで採用され、全国大会では今年のセンバツで初めて採用(実施なし)。延長13回以降の攻撃を無死一、二塁から始める。打順は12回終了時から継続。決着するまで続ける。夏は今年から地方、全国大会の両方で採用。地方大会では計35試合が行われ、最長は15回だった(2試合)。投手成績は規定で出塁した2走者を自責点としない。打撃成績は規定で出塁した2走者の出塁記録をないものとするが、盗塁、打点などは記録する。地方、全国大会とも決勝では採用せず、決勝の延長戦は15回で打ち切り、再試合を行う。