日大三(西東京)が金足農のエース吉田輝星投手(3年)に1得点に抑え込まれ、7年ぶりの決勝進出を逃した。4試合連続完投中の吉田に対し、速球への対策は万全だったが、序盤は丁寧にコースを突き、スライダー、スプリットを織り交ぜる投球に的を絞りきれなかった。8回に4番大塚の適時打で1点を返したが、反撃が遅かった。

 小倉全由監督(61)は「いいピッチャーだったですね。疲れている中で、あれだけ低めに集めるんですから。『低めはいらないよ』と言ったが、スライダー、スプリットのキレがいいんでしょうね。手が出てしまった。やっぱり速いですし、指示通りにはいかなかった。甲子園のベスト4ですから。選手たちはよく戦ってくれた」と話した。