東京都高野連は7日、全国高校野球選手権大会の第100回大会記念事業として、12月に高校生では初となるキューバへ遠征する代表20選手の顔合わせと、監督を務める帝京・前田三夫監督(69)らの会見を行った。

試合は5試合を予定し、木製バットが使用される。6日にセレクションを行い日大三・井上広輝投手(2年)、帝京・小松涼馬内野手(1年)ら20選手を決定。主将は早実・生沼弥真人内野手(2年)が務める。

20選手を選んだ経緯について、前田監督は「キューバはバッティングを思い切り振ってくる。投手でいえば、ボールの切れ、変化球を放れる投手を選んだ。捕手は肩が強くてリードがうまい選手を、野手は守れて打てる選手を選んだ。今日、選手らが初めて集まった。多少硬さもあったが、ライバルがひとつになり、1つの東京のチームとして指導者も肩を組んでチームを率いていきたいと思う」と話した。

野手は、木製バットに対応できるかが鍵となる。総合コーチを務める日大三・小倉全由監督は「木製バットで各自練習をして、セレクションの日以上のものを見せてほしいと思う。8年前にロサンゼルス遠征に行かせてもらった際、今、広島にいる鈴木誠也君、ロッテの佐々木君など遠征に行った選手たちが、3年生の夏に活躍した覚えがある。野球だけでなく、人間的にも成長してプラスにしてほしい」と言った。

練習は23日から数回行われる予定で、打撃、バッテリーコーチを早実・和泉実監督、投手コーチを二松学舎大付・市原勝人監督が務める。