昨夏の甲子園で準優勝した金足農が、地区大会の初戦でコールド負け。投打ともに完敗で県大会出場を逃し、夏はノーシードからのスタートが決まった。

1回表に先頭の中前打から無死満塁と攻め、押し出し四球で幸先よく先制。ところがスクイズがファウルになるなど、らしくない攻めで後続3人が凡退し、1点止まりに終わった。

昨夏もベンチ入りした先発の関悠人投手(3年)が3回に逆転を許すと、5回7安打4失点で降板。2番手の登藤孔太郎投手(3年)も6回に4失点とつかまった。打線も2回以降は6回2死まで安打がなく、わずか3安打と沈黙。3失策と守備も乱れた。

中泉一豊監督(46)は「今の力が出た。初回のスクイズ失敗やチャンスでの見逃し三振など、攻撃が悪かった。守備でもエラーが出てまだまだだと感じた。送球でも踏ん張って投げず、カバリングも悪い。簡単なプレーをして、自分を自分で苦しめていた」と、悔しそうな表情を浮かべた。

新チーム発足直後の昨秋は県8強。現チームは公式戦1勝のみで、連続出場を目指す夏を迎えことになる。