札幌北が北海道の令和初サヨナラ勝ちで、16年夏以来8季ぶりの1勝を挙げた。8回に2-2に追いつき、9回裏1死二塁で2番土田晃樹二塁手(2年)が左越え適時二塁打を放ち、試合を決めた。
登録時の4月は右肩を痛めており、今大会は背番号13で先発出場。4打席目まで無安打も、最終打席で結果を出し「とにかくチームに貢献できて良かった」と喜んだ。
相手の札幌旭丘には双子の弟秀梧投手(2年)がおり、この日は、そろって父邦彦(くにひろ)さん(46)の車に乗って会場入りした。西区の自宅から野幌までは、高速道路を使って約40分。邦彦さんは「2人とも終始、黙っていた」と言う。ツインズ対決を前に、車内で互いに気持ちを高ぶらせながら、試合に臨んだ。
昨秋の練習試合で初対戦した際は、弟秀梧が先発完投し、札幌旭丘が6-3で勝利。雪辱を果たした兄の晃樹は「ここで気を緩めず、負けた弟の分まで頑張って代表権をつかみたい」と02年以来17年ぶりの全道切符を見据えた。弟秀梧は、この日登板はなかったが、6回と8回に伝令を務めた。2人は札幌発寒小、西陵中ではチームメート。初の公式戦対決に敗れた弟は「夏にもし対戦したら、必ず勝つ」とリベンジを誓った。
母紀子さん(46)は2人を等しく応援するため試合序盤、札幌北側ベンチに近い三塁側寄りのスタンドで応援。終盤は札幌旭丘ベンチがある一塁側に動き声をからした。「どちらかが負けるのは複雑。帰ったら2人には“いい試合だったよ”と声を掛けてあげたい」。優しい母の思いも背負い、兄弟競争しながらレベルアップしていく。


