第101回全国高校野球選手権大会(8月6日開幕、甲子園)の地方大会は、49地区で3730校が参加して行われている。15日終了時点で、半数を超える全国2089校が姿を消した。

今春センバツ優勝校、東邦(愛知)の8回コールドでの2回戦敗退は全国の高校野球ファン、関係者に衝撃を与えた。投打でプロから熱視線を浴びる石川昂弥投手(3年)も振るわず、平成、令和をまたぐ甲子園春夏連覇は遠かった。

センバツ出場校では国士舘(西東京)、大分、熊本西、日章学園(宮崎)がいずれも初戦敗退。宮崎大会は、昨夏代表の日南学園、13年夏全国準Vの延岡学園もすでに敗れるなど、波乱の展開になっている。高崎健康福祉大高崎(群馬)や佐久長聖(長野)も初戦で敗れた。

昨夏甲子園春夏連覇の大阪桐蔭、フィーバーを起こした金足農(秋田)は初戦突破。今春センバツ準Vの習志野(千葉)や、ドラフト1位候補右腕、奥川恭伸投手(3年)擁する星稜(石川)も危なげなくまず1勝を挙げた。

昨夏躍進した大島(東東京)は、今年は3回戦で敗退した。一方で新潟大会では佐渡がすでに2勝。長崎大会では五島勢や壱岐、対馬、鹿児島大会では大島、徳之島、屋久島が初戦突破するなど、各地の離島勢も元気を見せている。

北北海道大会ではプロ注目の持丸泰輝捕手(3年)が引っ張る旭川大高がベスト4に進出。北北海道は順調ならば、19日に全国最速で代表校が決まる。沖縄でもドラフト候補左腕の宮城大弥投手(3年)擁する興南などがベスト4に進んでいる。

まだ初戦を迎えていないのは、全国で511校。最速163キロ右腕、佐々木朗希投手(3年)が柱の大船渡(岩手)や、ドラフト候補左腕の及川雅貴投手(3年)のいる横浜(神奈川)は16日に初陣を迎える。16日には、青森大会3回戦で青森山田と八戸学院光星の両雄が早くも激突。夏の栃木大会9連覇を目指す作新学院は18日が初戦だ。スーパー1年生、森木大智投手のいる高知は21日から戦いがスタートする。