古豪復活。広島商が15年ぶり23度目の甲子園夏の出場を決めた。

“広商野球”が難敵井上を攻略した。1回、投手強襲安打で出塁した1番天井一輝外野手(3年)が、続く北田勇翔内野手(3年)の初球に二盗を決めた。1死一、三塁では一塁走者北田が二盗でチャンス拡大し、ともに相手の敵失で生還。伝統の機動力野球が得点につながった。さらに3回には尾道先発井上の乱調に付け込み、6四死球に5安打を集中させて8得点。10-0と甲子園の切符をグッとたぐり寄せた。

その後、先発倉本裕翔投手(3年)が6回に大量失点するなど、10-7と追い上げを許すも、7回から登板した2番手中尾要一郎投手(3年)が好リリーフでリードを守り切った。

平成は夏の甲子園出場1度に終わった古豪が、令和初の甲子園に帰ってくる。