拓大紅陵(千葉)の新監督に7日、投手コーチを務める和田孝志氏(48)が就任した。沢村史郎監督(53)は退任し、今後は総監督を務める。

和田氏は拓大紅陵のエースとして88年夏の甲子園に出場。東洋大を経て92年ドラフト3位でロッテに入団しプレー。02年に引退し16年から同校、投手コーチを務めていた。

名門復活を目指す。拓大紅陵は、春4回、夏5回の甲子園出場の名門。しかし近年では春は04年、夏は02年以来。また今夏の千葉県大会は3回戦で敗退していた。そんな中、OBでコーチも務める和田氏に白羽の矢が立った。OBが同校監督を務めるのは初めてのこと。また、和田氏は今年1月21日に亡くなった元監督で前U18日本代表監督も務めた小枝守氏(享年67)の教え子。小枝イズムの申し子とも言える。和田氏は「強かった時代の拓大紅陵を復活させたい。その周囲の期待に応えたいと思っています」と意気込みを語った。

今年3月には野球部専用の寮も完成。専用グラウンドにトレーニング施設と環境は整っている。「これからは競争をしながらレギュラーを勝ち取って欲しい。一生懸命練習をしてアピールして欲しい」とこれから共に甲子園を目指す後輩たちに、監督としてエールを送った。

◆和田孝志(わだ・たかし)1970年(昭45)10月7日、埼玉県生まれ。拓大紅陵時代は3年夏の甲子園に一塁手で出場し7打数3安打。東洋大2年春の亜大戦でノーヒットノーラン達成。92年ドラフト3位でロッテ入団。02年引退。通算72試合で2勝3敗、防御率3・67。09年にはロッテの2軍投手コーチ補佐を務めた。右投げ右打ち。