履正社(大阪)が星稜(石川)を下し、春夏通じて初優勝を飾った。

試合後、お立ち台に上がった岡田龍生監督(58)は「本当にもう、子供らが、ほんとによくやってくれたなという気持ちでいっぱいです。(打線が奥川を攻略し)ボール球を捨てるということをきちんとやってくれて、本当によくやってくれたと思います。奥川君にチームを大きくしてもらった。3月(のセンバツで)負けてから、とにかく奥川君のようなレベルの投手を打てるように練習してきた成果をだしてくれた。本当にうれしいです。(30年を超える指導歴があり)今日もたくさん卒業生が来てくれているんですけど、苦しいときに卒業生はよく頑張ってくれて、よくここまでやれたと思います」と声を震わせた。

8回に決勝打を放った主将の野口海音捕手(3年)は「みんなで日本一を目指してやってきたので、目指したことがしっかりできてよかったなと思います。今まで応援してくださった方、ありがとうございました。僕たちも日本一を目指してやってきたので、うれしいです」。3回に星稜・奥川投手から逆転3ランを放った4番井上広大外野手(3年)は「(奥川投手は)素晴らしかったです。(星稜について)お互いに全力を出し切った。うれしいです」と笑みがはじけた。