鶴岡東にいつもの日常が戻った。5日は無観客試合で開催される見通しのセンバツへ向け、鶴岡市内の室内練習場で調整。1週間ぶりに本格的な練習を再開した。この日は強風と時折ひょうが降る悪天候のため、外での練習は回避。先月行われた千葉合宿以降、ノックなど実戦感覚を取り戻すメニューを十分こなせていないが、1つ1つ丁寧な練習を心掛け技術向上を目指す。

鈴木喬主将(2年)は練習前のミーティングで「野球ができることに感謝して精いっぱいやろう」とナインに話した。野手陣は打撃中心のメニューを消化。鈴木主将は振り込むことを意識し、課題のスイングスピードを上げ「チャンスで1本打てるようになりたい」。昨夏の甲子園では16強。センバツでは「目の前の試合に集中し、自分たちの戦い方を貫ければと思います」。目標を定めず全力プレーを誓う。

佐藤俊監督(48)は「いつも通りの日常が戻ってきた感じ」と練習再開をかみしめ「気を引き締めて浮かれることなく、不安なところもあると思うが、一喜一憂せず準備をやっていこう」と選手に伝えたという。現状では大会直前まで鶴岡で調整する意向だ。地元でチームを仕上げ、甲子園に乗り込む。【山田愛斗】