樋口巧(こう)投手(1年)は、甲子園メンバー入りしたことについて「(発表の時に)名前を呼ばれて、驚いた」。昨秋の公式戦では、地区大会でベンチ入りしたが、登板はなかったからだ。県大会以降は応援席からチームを眺め、「もっと力をつけなければいけないと思いました」。
コースを突く制球力を武器としていたが、上半身の力に頼る傾向が強かったことで、球威に物足りなさがあった。そのため、今冬は下半身を中心に強化。米山学監督(41)の助言を受け、体全体を使った投球フォームに変えたこともあり「球が力強くなったと思います」と胸を張った。
成果は、紅白戦で実感した。打たせて取ることを意識し、テンポよく投げ込むことで打者を翻弄(ほんろう)。レギュラー陣を次々と抑え込み、「自信になりました」。今後については「もっと低めへ、丁寧に投げることを心がけたい」と課題を挙げた。
口数が少なく、物静かな性格だが、メンバー入り決定後に、山梨県に住む家族から祝福と激励を受けた。「闘志がわきました」。動揺が少ないタイプでもあり、センバツに向けて「思い切った投球をしたい」と意気込んだ。【河合萌彦】
◆樋口巧(ひぐち・こう)2003年(平15)9月2日、山梨県最南端で静岡県に接する南部町生まれ。南部野球スポーツ少年団で野球を始め、6年時に全国8強。静岡蒲原シニアでは、3年夏にも全国8強。左投げ左打ち。172センチ、70キロ。血液型O。家族は両親と兄2人。趣味は掃除。寮の自室には、ごみ1つ落ちていないという。
※「至誠」とは、加藤学園高の校訓で、誠実で品位のある姿勢を示す。「全ての事は心からはじまる」を部訓とする野球部にも通じる言葉です。

