第92回選抜高校野球(19日開幕、甲子園)の開催可否を決める臨時運営委員会が、11日に大阪市内で行われ、選抜史上初の中止が決定した。1924年(大13)に創設された同大会は、42年(昭17)から46年(同21)まで戦争による中断があるが、中止は史上初となる。

高野連が発表した中止決定の理由は以下の通り。

<1>出場選手の健康、安全が最優先

4日以降、本日までの1週間で関係各位の協力を得て、一定の感染予防対策を取りまとめ、感染リスクを低減することはできても、一部の専門家からは感染リスクを完全に排除することは極めて困難だという意見も出された。現状、コロナウイルスは感染経路が明らかではなく、地域を問わず発生している状況があり、最終的に出場選手の健康、安全を最優先した。

<2>国内の感染状況

4日以降も国内で確認された感染者数は増加している。なお、政府が設置した専門家会議ではウイルス感染の国内流行は長期化する見方が示されている。

<3>出場校の状況

現在、政府からの一斉休校要請により、各出場校では一律ではないものの臨時休業措置が取られている。出場校が大会へ臨むにあたって、安全対策や練習の実施状況など出場校間で足並みがそろっていない現状がある。      

以上