新潟県高野連は18日、新型コロナウイルス感染拡大による今夏の全国高校野球選手権大会(甲子園)と出場権を懸けた地方大会の中止を受け、県独自大会の開催概要を発表した。

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北越はグラウンドに集合したナインは上田浩介部長(32)から県高野連の発表を聞いた。独自大会は県の頂点を決めるトーナメント戦で、昨秋の県優勝校にとって願ってもない形になった。小島清監督(45)はナインにこう話しかけた。「甲子園にはつながらないけれど、後世に語り継がれる、歴史に残る大会になる。全力で勝ちにこだわっていこう」。

学校の再開は1日。部活動も同日に再始動したが、2日間はミーティングだけに費やした。3年生だけの話し合いでは代替大会が開かれる場合の対応も決めた。主将の阿部柚士郎投手(3年)は「(小島)先生から『3年生だけのチームで思い出作りをしていい』と言われたけれど学年に関係なく、勝てるチームで臨む、と決めた」と言った。「特別な」夏に県の頂点を狙う。