明石商の未来の主砲候補がデビューした。滝川二とのダブルヘッダー2試合目。中3時にNOMOジャパンに選出された実績を持つ金岡丈二外野手(1年)が、7番・左翼で先発出場した。

高校初の対外試合に挑んだが「球のキレの速さと緊張感が(中学と)違う。緊張感から空回りしてしまった」とデビュー戦は3打数無安打で快音は響かず。初回から2打席連続で内野ゴロに倒れ、3打席目は手が出ずに見逃し三振でほろ苦い結果となった。

兵庫・播磨町出身。十数校から進学の誘いを受ける中「狭間監督のもとで高いレベルで力を試したかった」と地元強豪校の門をたたいた。中学時代には全国Vも経験し、通算15本塁打。高校での目標は「甲子園で日本一」と「来田さん(涼斗外野手=3年)を超えるホームラン数を打つ」と初々しい笑顔で口にした。

狭間善徳監督(56)が「バットを振る力、オーバーフェンスするくらいの力があった」と認める素質の持ち主。この日は入学約3カ月で100人超の部員の中から、レギュラー陣の試合に帯同。1年生は金岡を含め4人のみの抜てきだった。今後は「新チームでレギュラーになりたい」と持ち味の打力を磨く意気込み。今秋ドラフト候補の中森俊介投手(3年)や、憧れの存在という来田も1年時から公式戦で活躍。指揮官も「(この先)クリーンナップ打ってくれたら」と期待を寄せる15歳が、成長を積み重ねる。

◆金岡丈二(かなおか・じょうじ)2004年(平16)8月30日、兵庫県加古郡播磨町出身。蓮池小4年時に軟式の蓮池トップライナーズで野球を始め、播磨中では兵庫加古川ヤングに所属。中3時にはヤングリーグの全国大会で優勝。NOMOジャパンに選出され3番を担った。自宅から自転車で約25分かけ通学中。173センチ、78キロ。右投げ右打ち。