8月の甲子園での交流試合に出場する明石商(兵庫)と大分商が11日、明石商グラウンドで練習試合を行った。8球団12人のスカウトが視察する中、明石商は最速151キロ・中森俊介投手、大分商は最速148キロ・川瀬堅斗投手(ともに3年)が先発。今秋ドラフト候補の右腕対決が実現し明石商が3-0で勝利した。

互いに「意識しなかった」と話した両右腕だが、軍配が上がったのは中森。本調子ではない中「直球と変化球をうまく使えた」と、5回を2安打10奪三振。初球からストライク先行の有利なカウントに持ち込み、初回1死後から2回終了まで5者連続三振。145キロをマークするなど、好投手たる理由を見せつけた。

大分商・川瀬は、未完治の左足太もも裏の肉離れも抱えながらも5回2安打5四球で2失点。3回には左越えソロを浴びたが、要所を締め試合を作った。「抑えるとこは抑えられたので自信になった。甲子園では大分商の名を残したい」と力強かった。