昨春センバツ出場の札幌大谷が、札幌東を15-1の5回コールドで下し、初戦を突破した。18年秋の明治神宮大会と昨春センバツを経験している身長2メートルの道内最長身左腕、阿部剣友(3年)が5回から3番手で登板。日本ハム、巨人など3球団のスカウトが視察する中、1回1安打無失点で締めた。

20年最初の公式戦は9球を投げ「冬場から取り組んできた下半身を使う投球ができた」。筋トレ効果で太ももなどの筋肉が増え、体重は昨秋から8キロ増の98キロ。日本ハム白井康勝スカウト(51)は「去年からフォームもボールも成長している。大きいを超えて、いないタイプ。いいいものを持っているし、もっと見たい」と話した。

入学時の195センチから徐々に身長が伸び、最後の夏に大台の2メートルに到達。6月の練習再開後、自己最速140キロも記録した。「将来はプロを目指したい」。超大型左腕が、まずは夏季大会で、自身の成長をアピールする。

▽札幌大谷・佐野翔騎郎中堅手(3年=先制打含む2安打3打点)「相手の特長が分からなかったので、まず取れるところで点を取って勢いづけたかった」