二松学舎大付が、逆転勝ちで2回戦に進出した。2回に先制を許したが、3回に永見恵多二塁手(2年)の適時打で同点。4回には杉山友斗右翼手(3年)が勝ち越しの適時打を放った。5回にも1点を加えた後、6回に打者10人を送り込んで一挙7得点。7回コールドで初戦を突破した。

17、18年の東東京の覇者ながら、この夏はノーシードで初戦からの戦いを強いられている。市原勝人監督(55)は「やはり通常通りの夏の大会ですね。硬くなって動きがよくなかった」と話した。

注目の身長2メートル右腕、秋広優人投手(3年)も、立ち上がりこそ相手の「高めを捨てろ」作戦に手を焼き、毎回のように走者を背負っての投球だったが、徐々に力みがほぐれ、5回を6安打、3四球、2三振の失点1で切り抜けた。「2回戦以降は力を抜いていけると思います」。4番で出場した打撃では、初経験の「申告敬遠」を体験。6回には左翼越えの適時二塁打を放つなど、今ドラフト注目選手としての一端を見せた。

◆身長2メートル以上の選手 プロ野球では14年に楽天でプレーしたファンミル投手が最長身の216センチ。日本選手で2メートル以上は馬場正平(巨人)1人だけで、馬場はプロレス転向後に209センチだったが、巨人投手時代は200センチで登録されていた。ドラフトで身長が明確になった66年2次以降の最長身は、16年巨人7位の廖任磊(りゃお・れんれい)投手(開南大)で201センチ。アマ球界では早大・今西拓弥投手(4年=広陵)が200センチの大型左腕としてリーグ通算6勝。