昨夏の京都王者、立命館宇治が久御山に惜敗した。3併殺を奪われたが、昨夏の甲子園で見せた送りバントは試みなかった。

里井祥吾監督(37)は「この子の最後の打席だと思うと…。この1カ月半はバントをせず、打ってつないでいこうとやっていたので」と、甲子園にはつながらない独自大会ならではの采配だったことを明かした。

昨夏も主軸で甲子園に出場した荒井豪太外野手(3年)が、19日に胸の痛みを訴えた。肺の胸膜炎で、23日の初戦・北桑田戦を欠場。この日もスタメンを外れたが5回に代打で登場し、その裏から2イニングを投げ無失点。打者6人から3三振を奪う完璧な投球だった。1点を追う7回は大きな右飛に倒れた。里井監督は「ぶっつけ本番。練習もしていない。最後、マウンドに上がってよかった」とねぎらった。荒井は大学でも野球を続けるつもりだ。