昨春のセンバツ8強の市和歌山が初戦を突破し、智弁和歌山との3回戦に駒を進めた。

初回、瀧谷侑斎外野手(3年)の右前適時打や捕逸も絡んで3点を先制。2回に1点を奪われたが最後までリードを守り切った。

7回からは、昨春のセンバツで全3試合に登板した左腕・岩本真之介投手(3年)がリリーフ。「最近まっすぐが調子よくて。公式戦でもいってみようと思った」と、最速141キロの直球を軸に、3回1安打5奪三振。二塁を踏ませない投球で、相手に反撃の隙を見せなかった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で部活動が自粛となった約3カ月間は実家には帰省せず、1人暮らしをする下宿先に残った。走り込みや胸回りのストレッチなど体作りに注力。積み重ねてきた努力の一端を発揮した。

次戦は、昨春の県大会決勝で惜敗(7-8)した智弁和歌山と対戦。「絶対に勝ちたいです」と大会序盤に巡ってきた雪辱の場に向け、気合をこめた。

1年春から試合に出場する注目選手の松川虎生(こう)捕手(2年)は4回から途中出場し3打数無安打だった。