最速147キロのプロ注目右腕、瀬田工の小辻鷹仁(たかと)投手(3年)は8強で姿を消した。

8日の北大津戦では5回93球を投げ、この日「4番右翼」で先発。先発マウンドに立った小浦翔投手(3年)が近江の強力打線につかまり、2回途中で7失点した。小辻は2回2死一、三塁から救援登板。四球を出して満塁としながら、なんとか火消しはした。ただ、3回は近江の土田龍空(りゅうく)内野手(3年)の適時打で1失点、4回も2点を失った。

小辻は「2回からマウンドに上がり、自分が抑えたかったが、流れを止めれなかった」と反省。前日の疲れはなかったというが、「完璧に捉えられた打球はあまりなかったが、しぶとかった」と苦い表情を見せた。

今後は「プロ志望高校生合同練習会」(29、30日=甲子園)に参加する予定で、変化球の精度と下半身の強化を課題に挙げて調整を進める。小辻の夏はまだ終わらない。【平井稀花】